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「ダイヤのA」担当編集者インタビュー 第2回

2013.09.03

ダイヤのA

 前回は、担当編集者って何をするのか?という質問に答えていただきました。大きな流れを漫画家さんと一緒に考えて、私たちがハラハラドキドキ楽しめるようにしてくれている縁の下の力持ち的な編集者さん。今回は引き続きお仕事の中身をお聞きしました。そして野球漫画である「ダイヤのA」担当という事は、やはり野球も詳しくないとダメなんでしょうか?そのあたりの疑問にもお答えいただきました。

―漫画家さんと毎週行う打ち合わせ。それが終わると、どんな工程に入るんでしょうか?

詫摩 下打ち合わせが終わると、寺嶋先生は漫画の設計図である「ネーム」を作ります。アニメで言うと、「絵コンテ」にあたるものです。寺嶋先生は、これがまたものすごい早いんです。作業中、僕らは隣にいるわけではないので詳しくは分かりませんが、1日くらいで描き上げてしまうことも多いんじゃないでしょうか。

小見山 ネームが完成すると、それをまた僕らは読ませていただいて、下打ち合わせの時と同様に、寺嶋先生に意見や感想をお伝えします。

詫摩 ですので、下打ち合わせとネーム打ち合わせで合計2回、毎週必ず寺嶋先生と打ち合わせをしているわけです。

小見山 こんなことを言うとサボっているように聞こえるかもしれませんが、毎週毎週「ダイヤのA」を誰よりも最初に読めて、「おもしろい!」と思うのが仕事だなんて、なんて自分は幸せなんだろうと思うことがあります(笑)ちょっとした担当バカですね。

詫摩 あとは、「面白いかどうか」以外に、事実関係に間違いがないかどうかも、この段階でチェックします。たとえば、2アウトでチェンジなっていないか等。高校球児からプロ野球選手まで読んでくださっている漫画ですので、野球シーンの正確さには気をつかいますね。


―試合展開のチェックもするということは、お2人とも野球に相当詳しいんですか?

小見山 それが実は……恥ずかしながら、僕ら2人とも野球の経験はないんですよ。僕は中学高校時代はサッカー部でしたし。野球に関しては、まだまだ勉強中の身です。

詫摩 僕も、プレイの経験は小学校の時にゴムボールでやったくらいかな? でもブラスバンドとしてスタンドに応援には何度も行きましたよ! ただ、僕は木管楽器担当で、木管って音が小さくてスタンドでは吹いても聞こえないので、ペットボトルをメガホン代わりにガンガンやっていただけでしたけど(笑)

小見山 僕も兄がブラスバンド部で野球の応援に行っていたので、よく付いて行きましたね。あとは、週刊少年マガジンの前編集長も現編集長も大の野球好きで、編集部内に草野球チームがあるので、僕も詫摩さんもたまに駆り出されますね。かなり下手くそですが…(笑)

詫摩 僕らでは判断が難しいルールの確認などは、野球に詳しい監修者の方を立てて対応しています。まあ、そもそも寺嶋先生ご自身が高校野球経験者で、野球にかなり詳しい方なので、外部の監修者を頼ることもそれほど多くはありませんが。

小見山 それに「ダイヤのA」で描かれる野球は、すごくシンプルで分かりやすいですしね。

詫摩 そうだね。寺嶋先生のこだわりとして、「野球を知らない人にも面白く読んでほしい」というのがあるんです。だから、野球に詳しくないと理解できないようなシーンは、極力作らないようにされていますね。僕らも、ネームを読んで「ちょっと分かりにくいな」と思ったら、すぐ先生にお伝えするようにしています。

むむ。最初に読めるなんて、ちょっと羨ましい!漫画のプロである担当編集者もワクワクさせちゃう「ダイヤのA」。これは面白くないわけないですね。それに、シンプルでわかりやすい野球の入門書としても使えるかも…。
次回もまだまだ裏話を聞いています!乞うご期待!

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