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【入学の経緯】
　家は青道高校の近くにあり、寮には入らず通いである。小さい頃から青道の厳しい練習をよく見学していた。己を鍛えるために入学。

【プレースタイル】
　勝負勘さえるクラッチヒッター。甘い球を確実に打ち、驚異的な速さの打球を放つバッティングはプロからも注目されているが、本人はプロ入りには興味がない。練習試合をした大阪桐生高校松本監督から別格と表現されており、まともに勝負してはダメだと言われていた。
　3年時は青道不動の4番となった。ヒッティングマーチはルパン3世のテーマ。

【性格】
　負けず嫌いであり、他の選手の好プレーを見るたびにオーラ放ち、闘争心に燃えている。
　入部当初、自己紹介で守備はどこでもできると宣言していたが、守備はかなり下手であった。練習後の素振りを学校で300回、家で200回を入学時からノルマにするなど、努力の人である。
　後輩から哲さんと慕われており、多くは語らないが背中で引っ張るタイプの主将である。
　普段は温厚な性格であり、マイペースで天然。御幸 一也とよく将棋を指すが、よく負かされている。好きな時代劇は子連れ狼。

【試合での活躍】
　夏の予選前の練習試合で丹波 光一郎が負傷した際、片岡監督から奮起を促す意味で投手練習をするように指示された。夏の予選では相手の守備が恐怖に感じるほどの打球を何度も放つ。3回戦村田東高校戦ではコールド勝ちを決めるホームランをバックスクリーンへ放つ。あまりホームランを狙うことはないが、この日は投手陣を休ませるために狙い撃ちし、見事コールド勝ちを決めた。

　薬師高校でも相手エース真田 俊平から追い上げムードをつき放すホームランを打つ。
準決勝の仙泉学園真木 洋介からは低めのカーブを狙い打ちし、レフト線にツーベースを放つ。

　決勝の稲城実業高校戦の初打席ではスクリュー気味に手元で沈むチェンジアップにバットが空を切った。タイミングは合っていたが、結城の想像を超えた球であった為、チェンジアップを印象づけ青道の勢いを削ぐには有効な一球となってしまった。続く2打席目は三振、3打席目はセンター超えかと思われる当たりであったが、センター神谷 カルロス 俊樹のファインプレーにより、アウトとなった。ここまで成宮 鳴に抑え込まれていたが、8回裏2死　　満塁の場面で4打席目は成宮 鳴の決め球のチェンジアップを、体制を崩されながらも食らいつき、逆転の二点二塁打を放つ。
エース丹波 光一郎の降板時にまたもう一度マウンドに立たせてやると宣言した後の宣言通りの一振りであった為、丹波 光一郎は感極まり泣いてしまう。サヨナラ負けを喫した後も最後までキャプテンらしく、泣き崩れる選手にちゃんと整列しようと促し、稲城実業キャプテン原田 雅功にはおめでとう、頂点獲ってこいよと祝福の言葉をかけた。

【その他エピソード】
　結城の代は、シニア時代から有名であった滝川 クリス 優は別格であったが、それ以外に目立った選手はおらず、周りから不作の年と呼ばれ期待が低い世代であった。しかし、各自が努力を重ね、切磋琢磨することで大きく成長した。その代表的な存在が結城であり、1年次の新チーム発足後、メキメキと頭角を現し、初スタメン、初打席で初ホームランを放った。その際には同期がまるで自分のことのように喜んだ。片岡監督、同級生の総意で主将に指名された。
　プロ志望届は出さずに片岡監督の母校のM大学へ進学予定。